尻拭いをタイワンザルに
 先日の新聞(11月24日の朝日新聞朝刊)に台湾原産の猿「タイワンザル」
に関する記事が掲載されていました。

 和歌山県内で1950年代に閉園した動物園で飼育されていた十数匹が野生化し、
2003年には約300匹に増えたそうです。

 ミカンやタケノコ等の農業被害が目立つようになり、和歌山県は2003年からタイワンザル
(及びタイワンザルとニホンザルとの交雑種)の全頭捕獲に乗り出し、
2012年4月までに合計366匹を駆除してきたそうで、最近5年余り目撃例が無くなったそうです。

 このため和歌山県では近くタイワンザルの根絶宣言が出る見通しになったそうです。

 日本国内では他に伊豆大島で1940年頃動物園から逃げ出して野生化したタイワンザルを
今までに4千匹以上駆除してきて現在推定約4千匹生息しているそうです(他に静岡県大根島に数匹生息)。

 しかしながら、そもそもなぜタイワンザルを捕獲駆除しなければならないのでしょうか?

 農業被害対策とのことですが、和歌山県を含む紀伊半島はニホンザルの生息地だそうですので、
農業被害の原因はタイワンザルに限らないのではないでしょうか?

 ではニホンザルも捕獲駆除しているのかというと当記事にその記述は無く、
むしろニホンザルの種の保全(2008年に公表された遺伝子検査では、
調査したタイワンザルの約9割がニホンザルとの交雑種と判明したそうです)
の観点からもタイワンザル(及びタイワンザルとニホンザルとの交雑種)の捕獲駆除を推進してきたそうです。

 環境省は2005年にタイワンザルを特定外来生物に指定して
タイワンザルの輸入や飼育を原則禁止にしたそうですが、
そもそもタイワンザルは有害生物なのでしょうか?

 タイワンザルはニホンザルに比べて尾が長いのが特徴だそうですが、
それだけで日本国内での生存権をはく奪してもよいものでしょうか?

 そもそもタイワンザルとニホンザルとの交雑にしても当事者の合意のもとでの交雑のはず。
ニホンザルはタイワンザルと交雑することで猿としての種の保存を選択してきたともいえないでしょうか?

 地球を破壊し続けている人類は生存し続けることが許されて、

ニホンザルよりも尾が長いだけ(?)のタイワンザルは
日本国内での生存が許されないとでもいうのでしょうか?

 タイワンザルの不妊手術による頭数調整や台湾への移送は費用がかかりすぎるのかもしれませんが、
そもそも尾の長い猿が日本の野山に生息していたらいけないのでしょうか?

 皆様はどう思われますか?

 


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