初めてにゃんだ祭りに参加して

Tさんは毎週土曜日になると電車を乗り継いでハッピーハウスにやって来てくださった。

2年前に保護した猫・Kちゃんに会うために。

ここで過ごす週末の数時間はふたりだけのとっておきの時間。

離れていた1週間分の時間を埋めるかのような。

特にKちゃんの体調がすぐれなくなってからは、

猫部屋でのふたりの時間は長く濃くなっていった。

なのに。Kちゃんはにゃんだ祭を待つことなく、静かに逝ってしまった… 

 

それでもTさんはにゃんだ祭での企画「親バカフォトコンテスト」に応募してくださった。

在りし日のKちゃんの写真で。

祭当日も約束通りに、会場まで足を運んでくださった。

でも、Kちゃんのたくさんの思い出が再び押し寄せてきて、Tさんの頬に涙が… 

ちょうどそこに居合わせた私には、そのとき、フォトコンテスト会場に掲示したKちゃんの写真から、

「ありがとう!」の声が聞こえた気がした。

 

およそ半年前にハッピーハウスの看板犬・Cちゃんの里親になられたUさんご一家。

いつも「近況報告」の写真とユーモアいっぱいのコメントを送ってくださる。

家族に迎えたCちゃんへの愛情が紙面からこぼれんばかりに溢れている。

にゃんだ祭では、ご一家揃っての一日里帰り。

会場でUさんご一家と交わした会話から、ご主人も奥様もお嬢様も、

Cちゃんをとっても大事に思って接してくれている様子がダイレクトに伝わってきた。

「ペットを飼う」ではなく、「家族と暮らしている」感が強烈に伝わってきた。

これまでにUさんから送られてきたメールでの「近況報告」がリアルに蘇る。

その場でも「この子、かわいいです!」をいっぱい言ってもらって、

あったか家族の大きなやさしさに包まれているCちゃんの様子を目の当たりにして、心底うれしかった。

「Cちゃん、本当によかったね!」―そんなありきたりな言葉しか浮かばなかったけれど、

でも心からそう思った。

 

他にもたくさんの“一日里帰り”ファミリーに出会えた。

臨時駐車場と会場との送迎車の中で、

それぞれ里親になられるまでのいきさつやいまの暮らしぶりをお聞きすることができ、

卒業生たちのそれぞれの幸せぶりを窺い知ることができた、とても貴重な場となった。

 

こうした素敵な再会や出会いに恵まれた、自分にとって初めてのにゃんだ祭だった。

あたりまえのことだけれど、動物たちの幸せの度合いは、すべて飼い主さん次第。

それと同時に、動物たちの幸せの度合いはそのまま比例して、飼い主さんの幸せの度合いでもあることを、

この祭のなかで改めて痛感した。


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