JATの魅力に惹かれて、今年2月の初めに思わず転職してしまってから、早1ヶ月。
現在は犬飼育のチームに所属し、毎日泥だらけになりながら約200頭の個性的なワンちゃん達と
体当たりで接しています。
前の職場の仲間達は、JATの事を知っており、暖かく送り出してくれたのですが、
ある同僚がこんな話をしてくれました。
同僚は子どもの頃から犬を飼っていました。
小学生低学年の頃は大好きな友達っていう関係で毎日散歩に連れて行き、公園で兄弟のように
転げ回って遊んだりする大の仲良しだったそうです。
でも中学生・高校生と成長するにつれ、クラブ活動が忙しくなり、また友人も増え彼女も出来て、
大好きだったのはずのワンちゃんとの関係は希薄になっていきました。
特に社会人になってからは友人と飲み歩いたり、彼女とデートしたりで帰りも毎日遅くなり、
ワンちゃんの世話も家族任せになり、空気のような存在になってしまいました。
年老いていくワンちゃんの方もそんな同僚の意識の変化を敏感に感じとっていたのでしょう。
以前は同僚の帰りをしっぽを振って出迎えてくれていたのに、全く無反応になっていったのです。
そんなシラケタ関係が当たり前になっていたある日の事。
仕事で帰りが遅くなった同僚が、夜中近くに車で家に帰ると、いつもならソッポを向いていた
そのワンちゃんが、本当に嬉しそうな顔をして全身で喜びを現しながら出迎えてくれたそうです。
それを見た彼はハンマーで殴られたような感じで「アッ」っと思いました。
同僚が駆け寄ろうとしたその瞬間、ワンちゃんは力尽きたかのように、横倒れしバッタリと倒れ、
そのまま帰らぬ存在となってしまったのです。
きっとそのワンちゃんに死期が迫り、意識が混濁する中でも、自分の一生の中で一番輝いた
思い出を作ってくれた、本当に大好きだった同僚と最後にもう一度時を共有したかったのでしょう。
懸命に彼の帰りを待っていたんやろうね。
自分もこれほど劇的ではないにせよ、それに似た辛い経験を持っています。
だからこの話を聞いた時に「アッ」と思ったという同僚の気持ちもワンちゃんのけなげな気持ちも、
両方が理解でき思わず涙がこみ上げてきました。
ワンちゃんの一生は平均で15年前後。喜びと悲しみが凝縮された彼らの一瞬一瞬。
縁があってJATに来た子たちに、少しでも多く楽しい時をもってもらいたい。
そして1日も早く暖かい家族を見つけてあげたい。
そのために、ベストを尽くして仕事をしていきたいと思っています。